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NTTコミュニケーションズは、VRを活用した英会話の学習システムの実証実験を中学校で行った。空港のシーンで、目の前に入国審査官がいるかのような感覚を再現するなど、リアルな教材で学習してもらったところ、スクリプトと音声で学習する従来型の学習よりも習熟度が高まることを確認したという。
実験は今年2月、同志社中学校(京都市)の協力を得て実施。生徒を12人ずつ2つのグループに分け、入国審査やレストランでの注文など、留学や海外旅行で必要となる英会話を学んでもらう実験を、2回にわたって行った。
一方のグループは、VRを活用し、入国審査のシーンで管理官と対面しているかのようなシーンを再現するなど「現実さながらのコミュニケーション」を体感できる環境で学習。もう一方のグループは、スクリプトと音声教材による従来の方法で学習した。
それぞれのグループの生徒に対し理解度テストを行い、ネイティブスピーカーと英語教諭が、習熟度を評価したところ、VR学習を行ったグループは、従来の方法で学習したグループに比べ、レスポンスや発音、正確性などで、従来型のグループのスコアが上回ったという。
また、7割以上の生徒が「VRによる学習方法は効果がある」と回答。「本当にそこに外国の方がいるようで、理解度テストではあまり緊張しなかった」といった理由を挙げたという。
同社は今後、学校教育にとどまらず、医療や観光業など、さまざまな産業分野の教育・研修活動でのVRの活用を進めていくとしている。